秋らしくなってきましたね。
中国語を担当させて頂いています Kei です。
今年の9月26日(旧暦8月15日)は中国の中秋節です。
台湾では中秋節は春節に続き、とても大切で伝統的な祭日です。
一家団らんの時を過ごしたり、友情を温めたりする大切な時です。
中秋節では、取引先に月餅というお菓子を送る事が一般的です。
丸い形をした月餅は団らんと富みの意味が含まれています。
日本の「月見団子」と同じように、月餅も中秋節に合わせて、あちこちの店の至るところで陳列されています。
また、台湾では、中秋節の時期は「柚子」(ザボン)という果物の収穫時期と重なります。
「柚子」は縁起が良く、めでたい果物と言われています。台湾柚子は「文旦柚」、「白柚」、「西施柚」、「香柚」などの品種がありますが、
中秋節では、「麻豆文旦柚」という皮が薄く、果汁たっぷり、香りも良い品種が人気です。
食べた後の皮を使って「柚帽」という帽子を作って遊ぶのは子どもたちの楽しみです。
中秋節の夜、多くの家では月の神様に果物、お菓子、柚子、月餅などお供えし、一家の平安を祈ります。
ところで、現代台湾の中秋節は「焼肉節」とでも言うほど変化しています。
1980年代前後、テレビで放映した焼肉のタレのCMがきっかけだという説があります。
当時のCMに「一家焼肉、万家香」という有名なキャッチフレーズがあり、とても印象的でした。
私達が子どもの頃、中秋節の夜は火鍋などのごちそうを食べた後、家の庭に敷物を敷き、
月餅や柚子を食べながら家族と月見するのが主流でした。今では、中秋節の夕食は家の前や川沿いにバーベキューをするようになってきました。
近隣の方と一緒にバーベキューをしてコミュニケーションをとる方も少なくありません。
そして、バーベキューの準備したり、火をおこしたり、食材を焼きながら親子の交流も深めることができます。
もちろん、バーベキューをしながら同時に月見もできて、まさに一石二鳥ですね。
最近の小学生は中秋節=バーベキューとイメージするほどです。
一般的にも、旧暦の8月15日を「中秋焼肉節」と勘違いしている人がいるほどです。
今年の中秋節は、どこでバーベキューをしますか?